bookee
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2011年5月20日金曜日

1号機 メルトダウン

5月12日、東京電力は福島第一原子力発電所1号機の原子炉圧力容器で、炉心溶融が生じていたことを認めた。
3月12日の爆発直後、すでに15日までには関東一円が被曝していたことになる。事実、一都三県では通常の17倍から20倍の放射線量がこの日までに降り注いでいた。
メルトダウンという定義に当て嵌める確証がとれるまで公表してこなかったのであろうが、東電及び政府の対応は余りに遅すぎる。。思えば14日以降、確かに朝起きる度にNHKニュースで1号機の水位の低下を報道していた。
再臨界して3000度という高温になりながら原子炉の底部をも溶かして圧力容器の下部に固まっていることが明らかになったが、今日までの報道で圧力容器に水を入れても入れても満たされないという小学生みたいな公表をする東電のコメントから分かることは、すでに圧力容器をも貫いて格納容器の底部に溶融した再臨界真っ只中の3000度の燃料が溜まっているだろう・・・しかし、この格納容器にすら水がたまらないとも言っている・・・格納容器の原料は銅であり、融点は1500度。被覆管にはジルカゴイという合金を使っているらしく、これが溶融する際に水素を発生させるという。この水素が引火すれば水素爆発も引き起こす可能性がある。もっとも、格納容器が溶融していればこの水素も同時に拡散されて水素自体が希薄化すれば、水素爆発の起きる可能性は低くなる訳だが・・。
格納容器の下部は、コンクリートの建屋の床だ。これを溶かしながら沈下してゆけば地下水をも汚染する可能性があるし、その間に水蒸気爆発を引き起こす可能性もある。まさにチャイナ・シンドローム。そうなれば放射性物質は一気に拡散されることになる。
自然作用で鎮静化したスリーマイル島事故では原子炉土台のコンクリート上にウランの最終形と言われる鉛のような金属の塊があったというが、東電福島第一原発はどうなるのか?
また、これは1号機の話。プルトニウムをプルサーマルしている3号機は!?

この時間は13日金曜日の午前1:10であるが、外ではこの時間では珍しくカラスが何羽かうるさいほど激しく、そして不気味に啼きながら飛んでいる。。何か悪いことの前触れでなければ良いのだが・・。

silichan